「最低限のメイク」を考えてみる
そろそろ春なので、社会に出る方も多いと思います。
メイク未経験の方もいらっしゃると思いますので、「社会人として最低限のメイク」を考えてみました。
△マークは「あったらいいけど、別に最低限ではないな…」というものです。
ベースメイク編
1.下地とファンデ
顔全体に塗る、メイクの下地となる部分です。
最低限必要なのは下地とファンデーション。
下地は日焼け止めでもいいですし、ファンデーションにはいろいろなタイプがありますが、一番お手軽で肌負担が少ないのはパウダーファンデーションです。
下地とファンデーションが一体型になったクッションファンデもありますが、べたっとするものが多かったりするかもしれません。
2.△コンシーラー、コントロールカラー
ニキビやニキビ跡、クマ消しなど局所的なカバーに使うのがコンシーラーです。
青クマ消しならオレンジ系、ニキビ消しなら肌色よりちょっと濃いめの色がおすすめです。
肌に乗せたら擦らず、上からポンポンと叩くようにするとうまくつきます。
コントロールカラーというのは雑に言えば色のついたクリームやスティックで、お悩みに合わせて顔の一部に塗ることで肌をきれいに見せてくれます。
グリーンなら頬の赤み消し、ピンクは血色感、ブルーは透明感(塗りすぎ注意)など。
ポイントメイク編
1.アイブロウパウダーかペンシル
要は眉を描く何かです。
粉をブラシでとって使うパウダータイプ(ふんわり仕上げ)、ペンシルタイプ(くっきり仕上げ)などがあります。というか両方が一緒になったタイプもあります。
眉をお手入れしていない場合は、メイク前に眉周辺をお手入れしておきましょう。
まずは眉間の毛を抜き、眉毛近辺の「明らかにこれは要らないでしょw」という毛を抜いて、長すぎる毛があればハサミで周囲の毛と馴染む長さにカットしておけば十分です。
眉毛は一度抜いてしまうとなかなか生えてこないので、お手入れ初心者の方やあまり自信がない場合は、毛抜きは眉間のみにして、眉周辺はハサミでお手入れする(=切るだけで抜かない)のがお勧めです。
パウダーやペンシルの色はお好みもありますが、髪の色が明るくなければダークブラウンにしておくとハズレがありません。もし自分に似合うタイプがわかれば、黄み系のブラウンか赤み系のブラウンのうち自分に合うものを選ぶのもいいと思います。
一般に「眉は髪色よりも一段階明るく」などと言いますが、黒髪の方ならオリーブ系の色もお勧めです。グレーは老けて見えてしまうことが多いので、初心者の方にはあまりお勧めしません。
2.アイシャドウ
最初はパレット五色入りなんてものを買わなくても十分なので、①目の際に細く入れる暗い色、②アイホール(眼球で出っ張っている凸部分)全体に塗る薄い色、の二色を用意するといいと思います。
もちろん、多色入りパレットのうち二色~三色を使うのでも問題ありません。
お勧めは細かいラメが入ったブラウン系で目の色と近いものですが、落ち着いたベージュ系、かわいらしいピンク系も使いやすくていいと思います。
一般的なパウダータイプ以外にキラキラ感やパール感の強いリキッドタイプやクリームタイプもありますが、こうしたものは指で塗ることが多く、目元が指で隠れてしまうので、最初は目元が見やすい(ブラシやチップでつけることが多いので)パウダータイプをお勧めします。
3.チーク
血色感を出したり、顔の余白を埋めて立体的に見せてくれるのがチークです。
クリームタイプ、リキッドタイプなどもありますが、先ほどと同じ理由で手元が見やすく、濃淡も調節しやすいパウダータイプをお勧めします。
色もブラウン、レッド、ボルドーなど様々ですが、無難に使いやすくオフィスやバイトでもOKなピンクベージュ、コーラル系をお勧めします。
入れ方はお好みや顔立ちによっても異なりますが、社会人メイクとして遊びすぎず無難に使えるのは①小鼻と耳を結んだ横線と、②黒目の外側の端をまっすぐ下におろした縦線が交わる点から耳の辺りにすっと抜けるように入れる方法です。
この辺はいろいろとお悩みやお顔によって塗り方が様々なので、是非ググってみてください。
チークを入れるときは三面鏡があると便利ですよ!
4.リップ
リップグロス、リップスティック(口紅)などいろいろなタイプがありますが、きちんと感を出すには口紅であまりマットすぎないものを選ぶといいと思います。
使いやすいのはチークと同じくピンクベージュやコーラルピンクですが、唇は人によって元の色がかなり違うので、同じリップでも人によって全然発色が違います。
デパコス(デパートの1Fフロアで売られているコスメ。シャネルやディオールなど、高級で有名ブランドのものが多いです)なら店員さんに頼めばタッチアップといって試し塗りしてもらえますが、ドラッグストアで買う場合はご注意を。
唇の表面を染めることで色持ちをよくしたティントタイプも人気ですが、唇が弱い人はガサガサに荒れて唇の皮が剥けることもあります。
また、人によっては蛍光色のような発色になることも多いです。
リップメイクの前には、お手持ちのもので構いませんのでリップクリームを塗ってしっかり保湿しておきましょう!
5.△マスカラ、ビューラー
ビューラーでまつげをしっかり上げ、マスカラを塗ると目が大きく見えます。
マスカラは大きく分けて、長さをしっかり出すロングタイプと一本一本を太く見せるボリュームタイプがあります。また、お湯で落ちるフィルムタイプとしっかりクレンジングが必要なウォータープルーフタイプなど、落とし方でも選べます。
カールキープを重視する場合はボリュームタイプ、ウォータープルーフタイプがお勧めです。
また、お湯で落ちるマスカラは水や涙でも落ちてしまうことが多々あるので、誰かの結婚式や夏のアウトドアにはお勧めしません。
6.△リキッド/ペンシルアイライナー
上まぶたの際に引くことで、目をぱっちり見せてくれます。
筆のリキッドタイプ、鉛筆のようなペンシルタイプがありますが、個人的なお勧めはクリーム質感でスルスル描けるペンシルタイプのブラウンです。
目の際にアイライナーを近付けると、慣れないうちは「目に異物が接近してる!」と思って目を閉じてしまったり、筋肉が震えてしまったりします。
そんな時でもペンシルタイプのブラウンなら多少線がガタついても目立ちません。
ブラックだと肌色の皮膚とのコントラストが大きくて、ガタツキが目立ってしまいます。
7.△ハイライト、シェーディング
顔の凹凸を強調し、顔を立体的に見せるのがハイライト(明るい色)とシェーディング(暗い色)です。
パウダータイプ、スティックタイプなどがあります。
これはもうどこに入れるかは顔立ちによるので一概に言えませんが、暗い色を輪郭に合わせてサッとはたき、鼻筋にハイライトを細く入れると顔がとても立体的に見えます。
ただし、コントゥアリング(顔に陰影をつけること)で目指すのは、あくまで自然な立体感です。
「薄づきすぎるかな? ちゃんと塗れてる? もう少し必要かな?」という程度で十分です。そこで止めておきましょう。
人から見てすぐにわかる位に塗るのは塗りすぎ、厚塗りです。
不自然ですし、「アッこの人は本当にのっぺり顔を縄文顔に見せたいんだな…」という頑張りすぎな感じが伝わってしまいます。
その他編
8.クレンジング
化粧品と並んで絶対に必要なのがクレンジングです。
化粧を落とさず寝ると肌荒れなどの原因になりますし、全部ミネラルコスメで揃えてる!という方以外石けんでは落ちません。
オイルタイプ、クリームタイプ、ジェルタイプ、ウォータータイプなど様々な種類がありますが、洗浄力と使う場面(塗れた手で使えるものがいいか、乾いた手・顔専用でもいいか)で考えて買うといいと思います。
メーカーや商品にもよりますが、一般にはオイル>ウォーター>ジェル>クリームタイプの順に洗浄力が強いです。
9.保湿用の乳液やクリーム
化粧品ではありませんし、既にスキンケアしている方ならお持ちだと思いますが、もし今まで何もしてなかったよ!という方がいたらクレンジング後は乳液等で必ず保湿して下さい。
乾燥肌や真冬というわけでなければ、乳液で十分だと思います。