「ミニマリスト」をやめた話

ふと思い出したので、眠れないついでに書いてみます。
ミニマリスト」を「やめた」話です。

もうかなり前、ある時突然「"ミニマリスト"になってみたい!」と思いました。
理由はありません。
天災で身の回りの品すべて失ったとか、リーマンショックで云々~というような海外有名ミニマリストブロガーのようなきっかけは一切なし。

強いて言うなら「生活に最低限必要な物だけ身の回りに置く生活、最強にラクじゃない?!」という雑すぎる突然の思いつき。
それ以前からミニマリストという単語は知っていたのですが、ある時突然上記の考えが頭の中にパッとひらめき、よしやってみよう!ということで実践してみました。

…と言っても、一気にいろんな物を捨てるのは恐ろしすぎる。
もし後で「やっぱり必要かも」なんて思っても買い直すのにはお金がかかるし、第一卒アルも小学校のとき友達に貰った家族旅行のお土産もどこにも売ってない。

ということで、大量の段ボールを調達し、生活に不要なものはどんどんそこへ入れていく形に。

あれこれ整理するうちに、「やっぱりこれは生活必需品じゃないな!」と思い直し段ボールに入れることもしばしば。
また、「いや~これはもう使わないでしょ!w いらない!」と感じることもあり、結構な量の物を捨てました。

そして生活することしばし…その間、ミニマリズム系の本を読み漁ったり(物が増えては元も子もないので買わず)、ブログ巡りなどしてミニマリストの思想にひたすら触れていました。

最初は「やっぱりこれもなくても平気!」とどんどん物を手放して段ボールに入れ、ちょっとした優越感(?)に浸る日々。
物がないと掃除が楽で家事嫌いには本当に助かるし、見た目もスッキリして気分が良いんです。

しかし、しばらくして無視できない違和感に気付きます。

 

この生活、マジでつまんなくない?

 

よく考えてみれば当たり前です。
それまで私の部屋には自分でもいまいち全部は把握しきれていないの本とCDがあり、「そういえばこんなのあったわー」と忘れかけている洋服もあり、勉強に使うペンも色とりどり、とにかく物が溢れていました。

ノイズも多いけど、それなりに楽しみも転がっていたんです。

一方、スッキリした部屋は見た目すごく快適だし機能的だけど、つまらない。
「あー何かつまらんな、なんか適当に本でも読もっかな」「コレコレ~小4の時に〇〇ちゃんに貰った✕✕の名産品、部屋のテイストには合わないしすごく趣味ってわけでもないけどレトロでカワイイんだよね~」ということがない。

結果、それに気付いてすぐに部屋を元に戻し、今に至ります。
結局私はミニマリストをやめたというより、そもそもミニマリストになれなかったんです。
愛着ある「ガラクタ」を手放すことができなかった。

今でもたまにガラーンとした和室やショールームなどを見て「いいなあこういう何にもなさ」「住みたいなあ、こういう高級感ある部屋いいな」と思うことは正直あります。

でも、それは私には無理な生活。
無理なライフスタイルだとわかった今、よし、またやってみようという気にはなりません。

住みたい部屋とたまに見て癒される部屋は違う、後者の部屋は画像保存してたまに見返して浸るだけで十分。と強く感じさせられた出来事でした。