ロシアビザの取得方法【2019年8月 最新版】

2019年の6月から取得手続が若干変更されたロシアビザ。
探してみても新制度でのビザ取得記があまり見つからず、ちょっと苦労したのでまとめてみました(2019年8月)。
時間がないのでザっと重要部分についてのみ記載しましたが、後に加筆予定です(201年8月8日)。

※できる限り正確に記載していますが、私の認識誤り・後の変更等で記事内容の正確性に欠けることもあるかもしれません。詳細は必ずロシア大使館へお尋ね下さい。

 

 1.ロシアビザの要否

ロシアへの渡航(入国)を希望される方は、ほとんどすべての場合にロシアビザが必要です。

そしてこのロシアビザですが、ロシア入国時の取得はできません。
国によっては空港や陸路国境等でビザのアライバル取得ができることもありますが、ロシアにはアライバルビザは存在しません。

よって、一部の例外を除き、事前にロシア大使館または「ビザセンター」でのビザ取得が必要となります。

しかも、ビザの申請・取得ができるのは原則として「自分の国籍地」でのみです。
日本国籍の人ならば、日本の大使館かビザセンターで申請・取得しなければなりません。
そのため、「海外一周中だけどロシアへ行く前、○○でロシアビザ取ろうかな~」というのは不可能です。

ちなみに、ロシアで飛行機を乗り継ぐだけの場合は原則ビザ不要ですが、一部の例外的な場合にはロシアビザ(トランジットビザ、通過ビザ)が必要です。

2.ロシアビザの取得方法

2019年8月現在、ロシアビザの取得方法には三種類があります。

ロシア大使館に直接申し込む
②ロシア政府公式「ロシアビザセンター」で申し込む
③民間のビザ取得代行業者に依頼する

手間と費用は反比例しており、①は一番安い(最安の場合、ビザ代無料+手数料無料です)代わりに手間がかかります。
②は手数料として最低4500円(その他オプションをつければどんどん高くなります)の手数料がかかり、①とほぼ同程度の手間もかかります。

一方、③は業者に払う手数料がかさむ一方で、面倒なことはすべて業者が引き受けてくれますので手間はかかりません。

コスパ重視派には①か②を、時間と手間を省きたい方には③をお勧めします。

 

そして本当に紛らわしいのですが、③の民間代行業者の中に、②のロシア政府公式「ロシアビザセンター」と同じ名前の会社「ロシアビザセンター」があります。

人間でいうところの同姓同名です。
以下、混乱防止のために②を「公式ロシアビザセンター」、③を「民間業者ロシアビザセンター」と呼びます。

②の公式ロシアビザセンターはロシア政府公認のビザ取得場所で、基本手数料は4500円です。世界各地でロシア政府公認のビザ申請・取得場所として稼働しているらしく、インターリンク社(Interlink Service)」が運営しています。
一方、③民間業者ロシアビザセンターはあくまで民間の一業者にすぎず、公式っぽい名前がついていますがロシア政府とは何の関係もありません。

この二つは住所も近いため、②公式ロシアビザセンターへ行こうとしてGoogle Map等のマップアプリに「ビザセンター」とだけ入れて検索すると③がヒットしてしまうこともあるようです。
くれぐれもお気をつけ下さい。

 

3.取得方法の選び方

3-1.①ロシア大使館は完全予約制、しかも予約が取れない

ではどうやってビザを取得するかというお話ですが、①は現実的にはかなり難しい状況にあります。

というのも、①のロシア大使館と②の公式ビザセンターは完全予約制です。
ネットで事前に予約を取らないと、申請を受け付けてくれません。

そして①ロシア大使館では申請手数料が基本的に無料なので(急ぎで発行してもらう場合には追加費用が発生します)、ビザ取得にお金をかけたくない個人はみな①に殺到します。

また、③民間代行業者はお客様から依頼された大量のビザを大使館に申請しなければなりませんので、自分で申請したい個人のみならず、業者も①の予約を取りに来ます。
業者はビザ代行手数料で稼いでいますので、必死で予約を取りにきます。

結果、手数料がかからない①ロシア大使館の予約はいつも埋まることになります。

一応キャンセル待ちはできるのですが、「残念ながら今のところご予約頂ける日時はございません」との画面が虚しく表示されること多数。
事実上使い物になりません。

ちなみに、公式ビザセンターができたりロシア大使館が予約制になったのは2019年のことです。
ですので古いビザ取得ブログなどを読む際はその点に注意する必要があります。

3-2.公式ビザセンターは平日昼間に二度行く必要あり

すると、現実的には②4500円払って公式ビザセンターか、③高いお金を支払って業者に頼むかの二択になります。

ところで自力でビザを取得するには
1⃣ネットで書類を作成し、データをビザセンターか大使館に送信
2⃣大使館かビザセンターを予約し、パスポートや必要書類を揃えて申請に行く
3⃣申請した大使館かビザセンターで受け取り
という流れになります。

しかしこの2⃣と3⃣が曲者で、申請と受取で最低二度は足を運ばねばなりません(即日発行不可)。
申請できる時間は公式ビザセンターの場合で平日の9:00-15:00、受取は9:00-17:00(受取可能日の初日は14:00以降から)です。

あなたは平日昼間二度、赤坂までビザの申請・受取に行けますか?

平日休みのある方や時間の自由がきく方はともかく、平日の昼間です。
恐らくほとんどの方が「無理!」と思われるのではないでしょうか。

しかもネットでの情報によると、7月以降は公式ビザセンターでも日によって一時間単位での待ち時間が出ることもあるとのこと…キツすぎます。

一応、受け取りに来られない人向けの郵送サービスもあるのですが、追加料金が2000円程度かかります。
また、3⃣受取の際は2⃣申請の時と違って予約不要です。

4.取るべきビザの種類

これに関しては①ロシア大使館②公式ロシアビザセンターのWebサイトに詳しく記載があります。
②のビザナビゲーターでは質問に答えていくだけで適切なビザが分かりますので、これが一番便利かなと思います。

多くの方は観光目的でしょうから観光ビザ、留学される方は学生ビザ、一部の乗り継ぎ客の方はトランジットビザを取得されることになるかと思います。

5.申請に必要な書類

これについては恐らく2019年以前以後で変化はなく、キャプチャ画像を載せて詳しく解説しておられるWebサイトが多数あります。
検索すれば簡単に見つかりますので、お手数ですが他のサイトをご覧下さい。