こんな歯科医院はやめるべき! 矯正医の選び方
マウスピース矯正・ワイヤー矯正双方の経験者が、矯正する歯科医院の選び方を考えてみました。
私は矯正に関しては素人ですので、あくまで矯正経験者の素人が独断と偏見でまとめた勝手な考慮要素、ということにご留意しつつお読みください。
- 1.Googleレビューで悪い評価が多数ついていない
- 2.電話対応、ネット対応が悪くない
- 3.専門医・認定医・指導医をもった医師がいる
- 4.医師の経歴を調べてみる
- 5.矯正の医師が常駐しているかどうか
- 6.矯正方法や期間の説明の際、質問にきちんと答えてくれる
- 7.費用が明確・お金に対しての質問に嫌な顔をしない
- 8.スタッフの仲が悪そうではない
- 9.Webサイト等があればくまなく見てみる
- 10.インターネット広告への露出度
1.Googleレビューで悪い評価が多数ついていない
まず、歯科医院をググってみて、Googleマップのレビューで悪い評価が多数ついているような医院は絶対に避けるべきです。
ここでいう悪い評価とは無言評価や感情的な評価ではなく、落ち着いていてよく整理された、主観的な意見のみでなく客観的な事実がきちんと書かれたレビューです。
具体的には「いつこちらの医院へ行き、こういうことがありました。これは○○だと思います」というようなレビューです。
特に、良いレビューには歯科医院側からのお礼の回答がついているのに、こうしたレビューには返答がない場合要注意です。
こうしたレビューが多数ついている歯科医院は、まずハズレないし地雷である確率が非常に高いです。
コンビニより多いとも言われている歯科医院の中に矯正を扱う医院は多数あるのに、敢えてこういった歯科医院を選ぶ必要はありません。
2.電話対応、ネット対応が悪くない
矯正する際にはまず歯科医院へ話を聞きにいくことから始まりますが、その予約を入れた際の電話対応・ネットでの返信の対応も気になるところです。
対応が悪い医院はもちろん、表面上の対応や言葉遣いは丁寧だけれど対応に不安が残る医院(こちらの言っていることをきちんと掴めていないなど)医院はやめておいた方が無難です。
3.専門医・認定医・指導医をもった医師がいる
これらはいくつかある学会が、学会所属医の中から一定の要件をクリアした医師に対して与えている地位のようなものです。
大雑把に言うと、専門医、指導医、認定医の順に数が少なくなっています(≒難易度が高い)。
矯正の医院を選ぶ際は、歯科医院に何人医師が所属しているのか、その医師はこれらの資格を有しているか調べてみるのもポイントです。
ただし重要なことは、「専門医なら絶対に安心!」というわけでは決してありません。
いろいろな歯科医院へ相談に行く中で、豊富な知識と経験を要求されるはずの専門医でも患者側から見て「えっ?」と思うような人はいました。
実際、ちょっとこれは私には合わないな…と思ったある医院があります。
「ここの先生は専門医だしきっといいんじゃないかな~」と軽い気持ちで予約して話を聞きに行った医院でしたが、そこでその専門医の先生に「アンタに細かい説明したってわからないでしょ」というような態度をとられ、にもかかわらず専門用語だらけで高圧的に話をされ、完全に心折れました。帰り道、「矯正のこと全然わかってないって言われても、私歯医者じゃなくてただの患者だし…」「一応下調べはして、できることはやって知識つけてきたつもりだったんだけどな」と本当に落ち込みました。
一方、特に専門医等ではない先生でもとても親身になって相談に乗って下さり、説明も素人にもとてもわかりやすく、親切丁寧きわまりない医院もあります。
専門医、指導医、認定医というのはあくまで「各学会が自身が定めた一定のレベルに達していると認めた」という意味であって、それ以上でも以下でもありません。
個人的には、専門医や指導医、認定医というのは医院を探す手がかりになるのにすぎないのであって、「あそこは専門医(指導医、認定医)だから安心!」という考えは完全に間違いだと思います。
医院との間で仮に何かの問題が起きても、学会をはじめ誰も助けてはくれません。
4.医師の経歴を調べてみる
ウェブサイトを持っているような医院なら、その医師がどの大学の歯学部を出て、その後どのような場で経験を積んだのか、所属学会なども掲載されている場合が多いです。
ただし、学会もいろいろのようですので、単に「所属学会の名前が多数ズラッと並んでいる」というだけで高評価するのは危険です。
また、矯正の経験は長いのか、それとも最近始めたばかりなのか、なども参考になります。
個人的には医師があまり聞いたことのない大学を出ている場合は気を付けた方がいいと思います。
5.矯正の医師が常駐しているかどうか
特に一般歯科に多いのですが、「矯正の先生は月に何度か来るだけ」というパターンの医院もあります。
こうした医院では、急に矯正装置に不具合が起きても特定の日にしかかかれません。
6.矯正方法や期間の説明の際、質問にきちんと答えてくれる
当然ですが、矯正の方法や期間の見込みなどの説明が丁寧か、聞いたことにきちんと答えてもらえるかが大変重要です。
とはいえ普通矯正の前には精密検査をしますが、この検査が終わるまではなんとも言えないと言われる場合が多いかと思います。
その場合でも「あなたの場合はまだ調べてみないと詳しいことはわからないが、一般的には~」などと答えて下さる医院と、契約第一!でも綺麗になりますよ大丈夫!というような医院に分かれます。当然ですが後者は要注意です。
7.費用が明確・お金に対しての質問に嫌な顔をしない
矯正には多額のお金がかかります。
費用が気になるのは当然のことかと思います。
矯正費用が明確にされているか、お金に関する質問にも嫌な顔をしたり濁したりせずはっきり明確に答えてもらえるかは医院との信頼関係を考える上でとても重要です。
8.スタッフの仲が悪そうではない
これは論外だと思うのですが、一部の医院では医師・衛生士・受付の間でコミュニケーションがうまくいっていないように見える場合があります。
具体的には医師が歯科衛生士に高圧的だったり、衛生士が初診や検査の人には丁寧でも他の患者にはキツめの発言をしているなどです。
こういった風に見える医院を敢えて選ぶメリットはないのかなと思います。
9.Webサイト等があればくまなく見てみる
2019年現在、多くの歯科医院は何らかのWebサイトを持っています。
ごくシンプルに所在地や開院時間のみが記載されているだけの場合もありますが、もし症例写真などが多数ある充実したサイトであれば、気になる医院のものは読み込んでみるのもひとつの方法です。
特に症例写真は仕上がりのイメージができますし、医院のブログは院長はじめ医師や衛生士などのスタッフの雰囲気がよく出ていますので読むべきです。
ここで少しでもあれ?と思うことがあった場合、その違和感を忘れるべきではありません。
10.インターネット広告への露出度
こうしてしばらくインターネットで矯正について調べていると、ネット広告(ターゲティング広告)に矯正を行う歯科医院が出てくることが多々あります。
これは人によりますが、もしこうした広告を行っている医院は嫌という方はここもチェックポイントです。